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指圧講座

この指圧教室は、プロを目指す方たちのために、作成したふうすい堂オリジナルの指圧テキストです。
ご家庭でも十分応用できますので、ご参考になさってください。
分かりにくいところがありましたら、遠慮なくメールにてご質問ください。
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心構えと指圧の8原則

◎心構え
・「お客様を好きになる」
 手から施術者の思いが伝わります。
・施術者は「心身共に健康」で 
 不健康な人は病んでいる人に良い施術は出来ません。

◎圧し方の8原則
@垂直圧の原則
押す面に対して常に垂直に指圧します。このとき指がすべらないよう注意します。
A漸増漸減圧の原則
1、2、3と数えながらゆっくり押していき、1、2、3と徐々に力を抜いていきます。

B持続圧の原則
最高圧のところで3秒間その圧を持続させます。

C集中の原則
常に指先に意識を集中させます。

D体重加圧の原則
指に力を入れるのではなく、体重を指に乗せて指圧します。
(修行して2〜3ヶ月は指が腫れてつらいですが、頑張ってください。)

E適正姿勢の原則
指圧をするのに施術者の一番楽な姿勢で行います。

Fすり手の原則
指は浮かさず、ずらしながら移動します。

G支点応用の原則
押す時には「支点」を応用した押し方をすると楽に指圧できます。

《用語の解説》
当院独自の呼び方で、今後も何度となく出てきます。

・モミモミ・・・・
指先と手掌部を使って施術部をもみほぐします。指圧で受けた筋肉の緊張、片寄りを整え、ばらつきをなくします。

・サスサス・・・・
施術部を軽擦して、細胞、筋肉を落ち着かせ、身体に安心感をあたえます。

目次
うつ伏せ
横向き
仰向け


うつ伏せ

1.背中(身体全体の緊張緩和をはかります)

(1)背中全体の軽擦
・お客様の身体の緊張感を解きほぐします。
・背中の筋肉の膨隆部や異常のチェックをします。

(2)脊柱を示指・中指ではさんで上から下へなでおろす。
・脊柱のズレ、湾曲をチェックします。

(3)背骨の両側にある縦の太い筋肉(脊柱起立筋)をほぐします。
・脊椎をはさんで右側は右手の拇指球(親指の付け根の膨らんだところ)を
 右の脊柱起立筋に当てて向こう側に押し出すように指圧します。
 左側は右手の小指球を当てて脊椎から手前に引き寄せるように指圧します。

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2.頚

(1)後頭部頭蓋の下、中央〜外側に向かって(横のライン)
・右親指の側面を使い頭蓋の内側に入れ込む感じで指圧します。

(2)頚椎(縦のライン)
・頚椎中央から外側に向かって3本の縦ライン
・頚椎を上から下へ優しく指圧します。

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3.肩

(1)背骨のライン(下から上へ)
・背骨の際(きわ)を胸椎の5番付近くから頸の付け根まで指圧します。
 (頚と肩の交わる辺りを念入に)

(2)頚〜肩のライン(横のライン)
・頚の付け根〜肩峰(肩の端)に向かって指圧していきます。
・肩井のツボや凝りの部分は特にじっくり指圧します。

(3)肩のモミモミ・サスサス

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4.背中

(1)脊椎の際(1行線)
・上から下に向かって脊椎の際を左右同時に親指で指圧します。(往復)

(2)脊椎の外側の膨隆部(2行線)
・両拇指を重ねて上から下へ親指で指圧します。(往復)
(脊椎をはさんで左右別々に指圧します)

(3)脊椎の外側の膨隆部のさらに外側(3行線)
・両拇指を重ねて上から下へ親指で指圧します。(往復)
(脊椎をはさんで左右別々に指圧します)

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5.腰

(1)2行線
・腰椎の1番〜5番の外側を上から下へ指圧していきます。

(2)3行線
・外側から内側に向かって押し込む感じでじわ〜っと押します。

−足のほうを向いて−
(3)腸骨陵上縁
・腸骨陵に沿って中央部〜外に向かって、骨の下に入れ込むような感じで指圧します。

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6.殿部(殿部の真横に立って施術します)

(1)仙骨外縁
・仙骨外縁を上から下へ、拇指で骨の下に入れ込むように指圧します。

(2)殿筋付着部
・腰とお尻との境目で筋肉が盛り上がったところを、
 中心から外側に向かって手挙で指圧します。

(3)腸経靭帯付着部
・後上腸骨棘〜大腿骨大転子の間を指圧します。
(3本のラインに分けて)靭帯が臀部の深いところにあるのでじわっと指圧す。

(4)背中〜腰〜臀部のモミモミ、サスサス。

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7.下肢

(1)大腿後側
・坐骨結節下部〜膝窩(膝の後ろ)まで大腿後側の中央ラインを、
 両拇指を重ねて指圧します。

(2)膝窩横紋
・膝窩の横紋を優しく両拇指圧します。

(3)下腿後側
・膝窩からアキレス腱付着部まで中央ラインを両拇指圧します。

(4)足底
・指先までの足底部全体を前腕で指圧します。特に土踏まずは念入りに行います。

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8.下肢の運動(右下肢の場合)

(1)膝の屈曲
・術者の左前腕を膝窩にあてがい、右手でお客様の足の甲を持って深く折り曲げます。

(2)足関節の背屈
・右手で足関節を支え、左手で足底を持ってかかとを臀部に近づけながら、
 限界まで膝を屈曲し、足関節を背屈させます。

(3)下肢全体のモミモミ、サスサス(脚の付け根から踵のほうに下りてきます)

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9.背部の軽擦

・肩〜腰まで背中全体をまんべんなく軽く擦ります。

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横向き

※ 姿勢(お客様は右下にして横になっているとします)
術者は左の腕全体でお客様の肩を包み込むように抱え、お客様の身体が前へ倒れたりふらつかないように支えます。

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1.頚

(1)横のライン
・頭蓋の後縁を右拇指で骨の下に入れ込むような感じで、
 頭蓋後縁に沿って横に指圧していきます。

(2)縦のライン
・後頚部から完骨(胸鎖乳突筋の付け根)までを4つのラインに分け、
 上から下へ優しく指圧していきます。

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2.肩

(1)膨隆部
・肩峰部から頚の付け根まで(上〜下へ)拇指圧をします。

(2)肩と鎖骨の間の凹み
・頚〜腕に行く神経が集中しているところなので、注意深く優しく指圧します。

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3.上肢

(1)把握指圧
・術者は左手でお客様の左手首を持って支え、
 右手でお客様の左肩〜手首まで把握しながら指圧します。

(2)上肢のけん引
・両手で手首を持って下方へ引っ張ります。
・垂直に真上に引き上げます。(2〜3回けん引)
・お客様の腕を前方から挙上するようにして頭上へ引きます。
(この時できるだけ腕は耳の後ろへくるようにする)
※お客様の腕は前方へ深く伸ばしてもらう。

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4.肩甲骨

(1)肩甲骨
・肩甲骨の骨の上を指圧
・肩甲骨内縁部を肩甲骨下端部から肩口まで、骨の下に入れ込む感じで指圧します。

(2)肩甲骨の運動
・両手で肩甲骨を包んで上下に揺り動かして肩甲骨の癒着を解きほぐします。

(3)肩全体のモミモミ・サスサス

(4)背骨の中心線を上から下へ軽く叩打していきます。

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仰向け


1.上肢

(1)上肢外側
(肘を軽く曲げた姿勢で片方の手で手首を持ってしっかりと支える)
・上腕〜前腕を大腸経、三焦経、小腸系ラインを拇指圧します。

(2)上肢内側
(お客様の上肢を外転させ、術者の膝の上に載せて安定させる)
・上腕〜前腕を肺経、心包経、心経ラインを拇指圧します。

(3)上肢のけん引
・両手で手首を持って下方へ引き下げます。

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2.下肢

(1)大腿前面(大腿直筋)
・大腿前面の中央部を、付け根から膝蓋骨上部まで両手で包み込むようにして、
 両拇指を重ねて指圧します。

(2)下肢外側
・胃経、胆経ラインの拇指圧をします。

(3)大腿内側
・脾経、肝経、腎経ラインの拇指圧をします。
・膝関節の上縁下縁を環状に圧します。

(4)下腿内側
・脾経、肝経、腎経ラインの拇指圧をします。

(5)足底
(下肢を外側に少し曲げた姿勢で行います。)
・内踝(内くるぶし)の周囲を拇指で指圧します。
・足の裏を親指(もしくは手拳)でまんべんなく指圧します。

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3.下肢の運動法(お客様の左側に位置してお客様の右足を施術します)

(1)膝の屈曲
・術者の左前腕を右膝窩に差し込んでもう一方の手で足の甲を持って膝を深く
 屈曲させます。

(2)下肢の伸展
・術者は右手でかかとをつかんで、脚を肩にかつぐ格好で上方に持ち上げます。
 この時術者は脚が曲がらないよう、左手で膝頭を押さえます。

(3)足底の伸展
・お客様は脚を下ろしてまっすぐ伸ばします。
 術者は右手でお客様の右の踵をつかみ、そのまま右前腕を足底にあてがって、
 足首を背屈させます。
 この時術者は左前腕で大腿部前面を押さえて膝が曲がらないようにします。

(4)足甲の伸展
・術者の左手で足首を押さえ、もう一方の手で足甲のスジを伸ばしていきます。

(5)下肢全体のモミモミ・サスサス

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